先日こういう取材が大森店でありました。
BSジャパンテレビの取材です。

事の発端は我が社の社長からの一本の電話。
「テレビ出えへん?」
なんの脈略もないその言葉に働きすぎでこの人少し疲れているのかと心配する。

「どういうことですか?」
寝起きだが社長からの電話、
まずは脈略を探らなければと返答。

「いや、テレビ出てくれ!大森店で取材あるから、ビーボ、テレビ出んねんで、さとるにぴったりの取材やから」
いやいや、あなたの家、テレビ無いでしょとツッコミながらも少しずつ理解し始め、疲れではなくこの人本気で言ってるんだと認識。

しかし 【ビーボ、テレビ、取材、さとるにぴったり】
……おいおいおいおい!!!
なんなんだこのテンションブチ上がるワードは!!!!!

「企画書事務所置いとくから読んどいて!じゃ!」
切れる電話。寝起き。一人ガッツポーズ。


そんな具合で取材が入り、事務所にて企画書を速読。
記載されていた企画内容は、「田舎で暮らす母親の事をどれだけ知ってるかクイズ」というもの。



徐々に【ビーボ、テレビ、取材、さとるにぴったり】を疑い始める。
そして実家にも取材がいくとのこと。

what?

もうこれはビーボの枠を超えてきてる。
実家って。母親が映るのか、なんなのかこれは。
巨大すぎる疑問に押しつぶされそうになりながらも取材日を確認して母親に電話。

「あのテレビ出ることになって、どうも実家にも取材にくるみたいなのよ、そこらへん大丈夫?」
巨大すぎる疑問を共有するかのように唐突に問いかけた。

「ええよ、いつ?」
早すぎるだろ展開が。

「いや〜、あと二週間後とかかな〜、厳しい?」
そう尋ね、番組の企画の内容を話すと

「ええよ、待ってるわ、それじゃあ」
優しいのかなんなのか分からん。
でもまあ交渉成立ということで。

そして先日そのロケを受けました。
が、思ってたものと違ったんです。

クイズ番組と聞かされていたため、
母親に事前に好きな食べ物等を聞きまくっていた自分が恥ずかしくなるほどに全く問題が出てこないんです。

母親の事をどう思っているか、どんな人か、昔のエピソード、心に残っているメッセージ、などを聞かれクイズまだかよと思いながらも全てに答え終わるとなんと母親が作ってくれたお弁当がスタッフの人から渡されました。
つまりクイズなんてものは全て嘘で、
番組の本当の名前は「母の味宅配便」というものだったのです

最初ホントに驚きました!笑
だって昔よく学校に持って行っていた弁当箱がそこにあるんだもの。
懐かしい、を通り越えてこれいつのだよ と。
写真を撮ってなかったのが残念。
小さいスイーツ入れの箱に「さとる」ってシールが貼ってあるんです。
母親が昔に貼ってくれて気に入ってずっと使っていました。まだ持ってたのかこれ。
確か幼稚園だぞ。

なんだか目頭が熱い!やめてくれ!これから営業あんのに!

しかも嫌に美味い。
憎たらしいこの味。

料理なんてそんなにしないから、
どうせ下手な味付けで適当なんでしょ?
こんなもんかぐらいの感じでしょ?
レシピなんてなくて即興で作ったんでしょ?

でもなんで、なんでこんなに美味いんだ。
誰も勝てないよこの弁当には。
花本さんでも負けちゃうな〜。

そしてトドメの一発。母親からの手紙。
スタッフの悪い顔が目の前にありました。
読むと沢山のありがとうがそこに。
でもこれは泣かなかった笑
正確に言うと泣けなかった。

何故かというと母親は何かことあるごとに手紙を送ってくれるからなんです。
綺麗とか上手いとか分からないけど僕のすごく好きな字で書いて送ってくれるんです。
今時メールでいいだろなんて思うけどその手紙だけは何故か捨てれず今でもちゃんと溜めて置いてます。
別に苦しい時必ず見返すとかそういうのではないけれどふとしたときに見るんです。

それをスタッフに話すと向こうが涙目。
なんでだよ。

「いいお母さんですね、素敵です、でもさとるさんのその素直さはもっと素敵です」だって。
当たり前だろ、親に素直になれなかったら誰に素直なれってんだ。
そもそもこの歳になって母親嫌いってマザコン通り越えてもう一周しちゃってるだろ。

そして取材は無事完了してその日はあったかい心で営業できました。
いや〜いい番組だな〜。
幸せな気分になれました!

取材後、社長に収録終わりましたと告げ、
実はあの番組ドッキリだったんですよと言うと、
知ってたよと一言。
……この人やっぱりどこまで本気なのか分からない。

放送日は7月8日の20:55分〜
BSジャパンでやるので暇があれば是非見て下さい。
よろしくお願いします!!

最後に特別に前に届いた母親からの手紙を一枚。

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素敵やん。



さとる。